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航空貨物の裏側を学ぼう ~運送責任と賠償責任~


国際ビジネス専攻の専門科目「航空物流論」は、NCA Japan(株)の柴田氏が担当しています。NCA Japanは、日本で唯一の国際貨物専門エアラインであるNCA(日本貨物航空㈱)グループの企業で、輸出入される航空貨物のオペレーション業務を担当しています。

航空貨物を安全に送るために

振動、傾き、衝撃、気圧変化、温度変化、湿度変化…航空機の中で貨物は様々な負荷がかかります。時に貨物には破損や劣化が生じ、貨物会社が損害賠償を請求されることもあります。そのような問題に、貨物会社はどのように対処しているのでしょうか。

講師を務めるNCA JAPAN(株)の柴田氏

航空貨物は船便よりも洗練されたイメージがあるかもしれませんが、実際の荷物の積み込みは「手作り感」にあふれていると講師の柴田先生は言います。船のコンテナ運送は機械化されており、荷物を送る人はコンテナの中に荷物を積み、海運業者はそれを積みこみ、運ぶだけです。
一方で、航空貨物は限られたスぺ―スにできるだけ積み込むようにしなければなりませんし、小さくて高価な積み荷もあるので人の手で丁寧に行わざるをえません。手作業で梱包された荷物を補強材で崩れないようにするなどの荷受け作業が行われているそうです。授業では積み込みの様子を動画で見ながら、柴田先生の言う「手作り感」を確認していきました。
航空貨物を安全に送り届けるには、送り主の梱包が非常に重要です。通常の運送で発生するあらゆる事象に耐えられる梱包を行うことは荷物を送る人の責任とされており、適切な梱包がされていないときには再梱包をお願いしたり、荷受けをお断りしたりすることもあるそうです。もしも、梱包が不十分で他の荷物に破損?変質などが発生したり、機体へ損傷を与えたりした場合、送り主が賠償責任を負う可能性もあります。そうならないように現場では厳しくチェックしているようです。

航空貨物会社が負う責任と補償

それでも人間が行う作業では荷物に破損等が起きてしまうことは避けられません。問題が発生した場合に行うのが「クレーム」処理です。ここでのクレームとは苦情という意味ではなく、契約や法的な請求根拠に基づく損害賠償請求のことを言います。
クレーム処理では荷物の積み込み時や荷降ろし時の映像記録を確認し、航空会社の管理下での事故かどうかを確認します。この時に破損が発見されれば賠償金を支払うという流れになります。ほとんどの例では話し合いにより賠償金額を交渉していき示談による解決となるそうです。賠償金の支払いというとギョッとするかもしれませんが、国際条約などで航空貨物の賠償額上限が定められており、2023年12月現在、1kgあたり4300円前後となっています。

今回の授業では特別にNCA Japanで実際にクレームを受けた時のメール(一部加工したもの)を見ながらクレーム処理の手順を学びました。リアルな現場の仕事の様子を見ることができ、航空業界を目指す学生にはとても参考になりました。


報告:IR?広報室